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ブランディングの重要性について(3/3補足章)

「とりあえず対応」のロス

ブランディングなどのソフト的な考え方は、直接的な利益業務ではないことに加え、「即効的効果イメージを持ちにくい」と言うことから実施するタイミングの判断に悩まれる方が多い様です。

日頃の業務が優先となり、ソフト的な取り組みに関しては
「うちの会社は、とりあえず今はまだいいかな・・・」
「とりあえず、目先のデザインだけして、今回は・・・」的な「とりあえず」対応で、その場しのぎの対応をしがちです。

その「とりあえず対応」から生じる様々なロスが想定されます。
例えば、コーポレートカラーとデザインの方向性が定まっていないとします。
商品パッケージを決める際に、「とりあえず、今回は赤で・・・・次は青色で・・・・・その次は・・・・・」的な対応で作ったとします。
その場合、商品を手にしたお客様は、10回目にして初めて御社のブランド認知にたどり着いたとします。
反して、コーポレートカラーが設定されていて、VI計画がなされている場合、3回目に商品を手にした時には、ブランド認知が可能かもしれません。可能性の話ですので実際には何回目かは、わかりませんが、少なくとも、
同じ印象で発信されている後者のほうが、認知速度は速いことが予測されます。
つまり、御社ブランドの市場拡大速度が速まると言うことになります。

広告効果も同様です。
その都度、違った印象の広告を掲載する場合にくらべ、キービジュアル等の表現の方向性が定まっている場合のほうが、当然認知速度は速いでしょう。
宣伝コスト的にも、同じ認知を得るために今までは10回実施していた広告が、3回で済み、その分の広告費が削減されることになります。
物理的にも、とりあえず作ってしまった制作物の作り直しロスなど、最初の段階で考え方・方向性が定まっていない場合に起こる労働工数、およびコスト的ロスも想定されます。

以上の内容から、ブランディングとは、単に、格好付け、体裁整備だけではなく、様々な意味合いからセールスへ対する影響力が大きく、同時に企業マネジメントロスの軽減に有効であることがイメージしていただけたでしょうか?

最後に、ブランディング業務に携わる私たちの考えをお話しさせていただきます。
私たちは、「せっかく、苦労して良い商品を開発しているのに、どうしてその商品価値を大切にしないのだろう? マーケットに送り込む時に、どうして雑になってしまうのだろう?」と考えます。
ブランド発信によって「高飛車になれ」といっている訳ではありません。自分たちが誇りをもって作った商品を最後まで丁寧に世の中に送り出して欲しいのです。
商品品質に加え、「想い」をブランドに乗せて、御社の素晴らしい商品を未だ知らない人たちに届けるため、届かせるための思索こそがブランディングなのです。